2019/03/26

初めてto不定詞の英語の勉強する人向けに「主語・形容詞・副詞」の３つの使い分けを紹介

※2019/3/26追記 (不定詞の形容詞について追記)

英語嫌いになる人が苦手な不定詞とは前置詞「to」と動詞の原形がセットになった形のことを言います。

この不定詞は「主語・形容詞・副詞」の３つの形に変わることができる会話でもよく使われる表現です。

実際に３つの「to不定詞」の使い方をご紹介しますが、品詞がわからない方は「猿でもわかる！英語を勉強する上で基礎になる４種類の品詞の意味」の記事を確認してから、お読みください。

また、「英語の基本！動名詞とは？と悩んでる人向けに基礎から動名詞を紹介」で紹介した「動名詞」と「to不定詞」をゴチャゴチャに覚えている方は、こちらの記事も合わせてお読みください。

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１：to不定詞の名詞用法「…すること」

「to不定詞」の名詞用法は「to + 動詞の原形」で「〜すること（名詞）」を意味する名詞のカタマリを作ることができます。

名詞のカタマリなので「主語[S]」にも「名詞[O]」にも「補語[C]」にも使うことができます。例えば上の例でいうと「go to trip(旅行に行くこと)」が１つの名詞のカタマリ（名詞[O]）を作ることができます。


名詞用法の「to不定詞」は名詞（主語[S]）なので文頭に置くこともできますし、「it」を使って「to不定詞」を後ろに持って行くことも出来ます。


上の例文では動詞に「be動詞」の「is」が使われているので後ろに来るのは「補語[C]」をおきます。「be動詞」は「主語[S]」と「補語[C]」がイコールになっているので「私の趣味＝スニーカーを集めること」ということになります。

名詞用法とは不定詞で始まる語句が名詞の働きをして、主語や補語、目的語になることを言います。先ほどの例文で使った「want to buy」の形も名詞用法のto不定詞になります。

そして、「to」には元々「別のところに向かう動き（矢印）とその向かう先にある対象（到達点）」というコアイメージがあり、前置詞でもto不定詞でも「to」のイメージは同じなのでto不定詞の後ろに続く文章は「これから先のこと」というニュアンスが含まれてることが多いです。

「to不定詞」の名詞を使う際に大切な共通ルール

「to不定詞」は通常は「〜すること」という意味になりますが、「for ~ to + 動詞の原形」で「〜が（動詞の原形）すること」となり、「to不定詞」自体に主語をつけることができます。

It’s … (for A ) to 動詞の原形
= （Aが）（動詞の原形）するのは…だ

これは日常会話でもよく使う表現なのですが、もし先ほどの「嘘をつくことはいけない」のような一般的なことを「to不定詞」の主語にする場合は「for A」の部分は書く必要がありません。

ちなみに中学校で習う「want to(〜したい)」は「to不定詞」の名詞用法が使われています。

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２：to不定詞の形容詞用法「…するための〜/〜すべき」

次は名詞を修飾する「…するための〜/〜すべき」の意味を持つ形容詞用法の「to不定詞」です。

例えば例文を見ると「I(S)」「have(V)」「friends(O)」で文章は第３文型を取っているので文章としては完璧な文章ですが、これに「to live in NY」の形容詞の塊を名詞の後ろに置くことで「ニューヨークに住んでいる友達」とすることができます。

「to不定詞」の形容詞用法では「名詞」の「説明」をする働きがあることを必ず覚えましょう。



上の例文も同じで「something(O)」の説明として「to do」があり、この「someone/something + to不定詞」の形で「何か～するもの」という意味になります。

to不定詞の形容詞は訳し方としては「…するための〜/〜すべき」が一般的ですが「名詞」の説明をするように訳せば問題ありません。

Something to eat：何か食べるもの
Something to drink：何か飲むもの
Something to write with：何か書くもの（ペンなど）
Something to write on：何か書くもの（紙など）

また会話でよく使う「何か冷たい飲み物」などというように「何か～な飲み物」と言いたいときは、「something + 形容詞 + to不定詞 + drink」で「何か～な飲み物」という意味になります。

something cold to drink：何か冷たい飲み物
something hot to eat：何か熱い食べ物
something interesting to read：何か面白い読み物（本）

「to不定詞」の形容詞用法でよく間違えるポイント

上の例文のように文章の最後が「前置詞」で終わっている場合がありますが、不定詞の形容詞の場合は名詞と不定詞句の間で不定詞「to」を取り、名詞を後ろに持ってくると繋がりが成立するルールがあります。

なので「誰かと遊ぶ」というときは「play someone」では文法的におかしいので「play with someone」が正しい答えになることから「I’m looking for someone to play with.」が正解になります。

また「something」は、否定文や疑問文では「anything」に変わり、否定文では「anything」の代わりに「nothing」（何もないもの）を使うことも可能です。


名詞を形容詞のカタマリの後ろに持っていった場合につながるようにしなければいけないので、前置詞だけが最後にポツンと残る現象が起きているということです。

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３：７つの意味を持つto不定詞の副詞用法

• １：目的
• ２：感情の原因
• ３：判断の根拠
• ４：結果
• ５：程度
• ６：条件
• ７：形容詞を修飾

（１から４がよく使われる）

「to不定詞」の中でも苦手意識多いのが７つの意味を持つ副詞用法です。

副詞は「名詞以外の品詞」や「文全体」を修飾することができるので第５文型を使って文章を完成させた後に意味を付け足すこともできます。

３-１：to不定詞の副詞用法「目的」

まずはよく使われる完成された文章全体に対して意味を付け足すto不定詞の副詞用法になります。

「I worked hard（一生懸命働いた）」で完成した文章になっていますが、これに「目的」である「to go to NYC」の意味をたす役割をしています。

「「〜するために」を意味する「so as to」「in order to」の使い分け」で紹介した「in order to」や「so as to」とも置き換えられることがよくあるので、それぞれの違いについては記事を読んでチェックしましょう。

３-２：to不定詞の副詞用法「感情の原因」

例文のように「嬉しい」などの感情に対して「to get this sneaker」などの感情が生まれた原因を表す部分のことを「感情の原因」と言います。

単純に「なぜそんな感情になったのか」を付け足すときに使えます。

３-３：to不定詞の副詞用法「判断の根拠」

例文のようにto不定詞の前の状態がなぜそのような判断をしたのかという「判断の根拠」を付け足すときにも「to不定詞」は使われます。

「判断の根拠」は「〜するなんて…」と訳されることが多いです。

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３-４：to不定詞の副詞用法「結果」

文章全体に「そして（その結果）〜する」というような「結果」を付け足したいときにも「to不定詞」が使われます。

以下で紹介するような熟語で使われることが多いので暗記しておきましょう。

grow up to be ~ = 成長して〜になる
live to be 年齢 = 〜歳まで生きる
…,never to V = …そして決してVしない
…,onlu to V = …そして結局Vするだけだ

３-５：to不定詞の副詞用法「程度」

こちらも会話でよく登場する熟語で覚えることが多い「程度」を意味する「to不定詞」になります。

…enough to 動詞の原形(= so…as to 動詞の原形) = Vするほど…/…にもVする
too…to 動詞の原形　= あまりに…なのでVできない

３-６：to不定詞の副詞用法「程度」

「会話でもよく使う！現実的でない話をするときに使う仮定法の正しい使い方」で紹介した仮定法とセットで「条件」を付け足すときに使う「to不定詞」も時々使われます。

３-６：to不定詞の副詞用法「形容詞を修飾」

たまに使われるのが「形容詞を修飾」する「to不定詞」です。副詞は名詞以外を修飾することができるので、このように使われる場合もあります。

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４：to不定詞の否定文の基本的な意味と使い方

先ほど紹介した７つの意味合いはそのままで「not to 動詞の原形」または「never to 動詞の原形」で「to不定詞」の部分を否定したいときに使います。

to不定詞の否定文は「to 動詞の原形」の直前に「not」をつけるだけ

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５：to不定詞の動詞部分が「使役動詞」「知覚動詞」の場合は「to」は不要

see ~ 動詞の原形 ：〜がVするのをみる
hear ~ 動詞の原形　：〜がVするのを聞く
feel ~ 動詞の原形 ：〜がVするのを感じる

【強制】make ~ 動詞の原形 ：　〜にVさせる
【依頼】have ~ 動詞の原形 ：　〜にVさせる（してもらう）
【許可】let ~ 動詞の原形　：　〜にVさせる（させてあげる）

「英語嫌い大歓迎！使役動詞「have/make/get/let」の基礎と受け身(過去分詞)と受動態の使い方」の記事で紹介した３つの「使役動詞」や「知覚動詞」が文章全体の動詞で使われている場合は「to不定詞」の「to」が不要になり「動詞の原形」のみで同じ意味になります。

例文をよく見ると「使役動詞」や「知覚動詞」を使った「to不定詞」の文章は「S + V + 名詞(O) + to不定詞(C)」の文章になっているのがわかりますね。「to不定詞」は補語(C)になりますからね。

このように「to不定詞」は基礎をしっかり抑えれば英語での会話の幅を広げてくれるのでしっかり覚えておきましょう！

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英語を効率的に習得するには？