2018/08/23

到達をイメージせずに方向のみの表現で使う前置詞「toward」の正しい使い方

前置詞って本当に使い方が難しくて、日本に住んでる時に意味で前置詞を覚えていた人は大人になって英語を勉強しようと思っても頭の中のモヤモヤが取れずに大変ですが、そんな時こそ単語が持つコアイメージを意識しながら勉強しましょう。

• １：方向を指す時に使う前置詞「toward」
• ２：「〜頃」を意味する前置詞「toward」

この記事では「ゴールがある対象に向いていることを伝える時に使う前置詞「to」の正しい使い分け方」で紹介した前置詞「to」と似たような意味を持つ前置詞「toward」の２通りの使い方を紹介します。


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１：方向を指す時に使う前置詞「toward」

「toward」は「～の方へ、～に向かって」といった「方向を表す前置詞」として使われており、前置詞「toward」のコアイメージは「到達をイメージしない、単なる方向の表現」ということを押さえておくと前置詞「to」との使い分けがわかりやすいです。

なので、上の例文でいうと「彼はニューヨークに行くことが目的ではなく、単にニューヨーク方向に向かった」という意味合いになりますが、この前置詞「toward」の部分を前置詞「to」に変えると、


「彼は間違いなくニューヨークに行っていて、既にニューヨークには到着してる」という意味合いが含まれています。つまり、前置詞「to」の方がはっきりとした情報が含まれているのに対して前置詞「toward」はあやふや、かつあいまいなニュアンスが含まれています。

方向を意味する前置詞「for」と「toward」の違い

「方向・目的・範囲を伝える時に使う前置詞「for」の正しい使い分け方」の記事を読んだ人は「曖昧な方向を示すなら前置詞「for」が使えるんじゃないの？」と思うかもしれませんが、先ほども書いたように上の前置詞「toward」を使った例文は「彼はニューヨークに行くことが目的ではなく、単にニューヨーク方向に向かった」という意味が含まれていますが、


前置詞を「for」に変えると「ニューヨークに行くことを目的として東京へ向かって行ったけど、実際に到着してるかはわからない」というニュアンスが込められます。これらからわかるように話し手が、話題としている人の意図を知っているかどうかで前置詞を使い分けるのがポイントです。

つまり、前置詞「toward」の場合は目的地も特になく、「そっちの方向に向かった」ことを表すなニュアンスが含まれていて、前置詞「for」は目的地は決まって向かっているけど、実際にその場所に到着したかは不明なニュアンスが含まれていて、前置詞「to」は目的地は決まっていて、そこまで必ず到着するニュアンスが含まれています。



もう1つ例題を書くと上の例文の場合、動詞の「turn」には「向きを変える」と言う意味が含まれており、あくまでふりかえるだけでどこか別の場所に移動するわけではありません。この「turn」のように移動の意味を持つ動詞との組み合わせに限り、「～に向かって進む（進行する）」というニュアンスが含まれている前置詞「for」は使えません。

ですが、前置詞「toward」は移動動詞にも、非移動動詞にも「～に向かって進む」という意味で使うことができる前置詞なので、もし「私は彼の方に振り向いた」と言いたい場合は前置詞「toward」が使われます。

また、もし前置詞「to」を使う場合は前置詞「to」が持っているコアイメージ「～へ到着する」をイメージするとわかるように「移動」がニュアンスに含まれているので、「turn」などの移動動詞には使うことができません。

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２：「〜頃」を意味する前置詞「toward」

前置詞「toward」のコアイメージである「終点が曖昧なイメージ」が「～近く/～頃」として使われることがあり、上の例文のようにはっきり時間はわからない表現に使われます。

前置詞「to」「for」「toward」の使い分け方

もし前置詞「to」「for」「toward」を「〜に向かう」と覚えるぐちゃぐちゃになってしまいますが、先ほどの紹介したコアイメージを意識しながら文章を読むと3つの前置詞の違いがわかります。この3つの前置詞は会話でもよく使うのでしっかり覚えましょう。

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